後編
前編において、オーク材家具を揶揄した内容に感じた方もおられたと思いますが、けしてそのようなことはありません。
何故なら、私自身はオーク材のどっしりとした雰囲気や手触りが大好きで、我が家のダイニングテーブル・作業場においてあるサイドボード・そして私が座るアームチェア(一人掛けソファ)のアーム部分もオーク材です。全てが1930年代の いわゆるシッピングファーニチャ です。すでに15年以上(サイドボードは30年位)使用していますがとても気に入っていますので買い替える気はありません。ちなみにダイニングチェアーは1890年代のマホガニー材です。こちらもお気に入りです。
あくまでも、1990年代の日本におけるアンティークブームの中での認識とイギリスでの認識の違いをご説明したまでです。
1930年代の家具がアンティーク扱いされていなかった証拠として参考になるのが、MILLER’S ANTIQUES PRICE GUIDE (画像参照)です。念のため1989年版と1993年版を見てみましたが、やはりシッピングファーニチャ達は載ってませんでした。
17世紀のオークテーブル(画像参照)が目安250万円前後(1990年頃のレート)とあります。
但し、これはかなりコンデションの良い物の場合であり150万円位でもよく見かけました。それにしても300年位前のしかも十分使用可能な家具が200万位とは、お安いのでは?(ご購入ご検討の方、ご相談にのりますよ)
1990年代までシッピングファーニチャと称されていたオーク家具も今ではアンティークの仲間入りをしたと言って良いのではないでしょうか。
ご興味のある方はDrewleafTableとかオークサイドボードと検索するとかつてのシッピングファーニチャ達がご覧いただけます。
先日、私が代表を務めるアンティークディーラーズクラブのショップ名(現在は実店舗はありませんが)TheMoonのロゴ(画像参照)のデザインをしてくれたパリ在住の日本人デザイナーと食事をしていた時に話の流れの中で彼が、ガレとかドームって日本の家屋に合わないと思うんですけど?と言ったので、それらを買う人達は皆ガレやドームが合う家に住んでいるに決まってんだろ!!!と私。これも揶揄ではありませんよ。
では、また。